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■ Apple Wireless Mighty Mouseの分解、掃除方法 ■

Apple Wireless Mighty Mouse

注意:このページに書かれている分解と同様のことを行って、何がどうなっても、当方は責任を負いかねます。

■ 概要

スクロールボールの調子が悪く、上向きのスクロールが出来なくなった。
そのため、Apple Wireless Mighty Mouseの分解、掃除を行うこととした。
その手順と注意点をまとめる。

■ Apple Wireless Mighty Mouse

 購入

メーカー:Apple(アップル)
品名:wireless Mighty Mouse(ワイヤレス マイティー マウス)
型番:MA272J/A(旧タイプ)
購入日:2006 10/18
購入店:ヨドバシカメラ マルチメディア横浜店
値段:8600円

このマウスを使用するためには、MacがBluetoothに対応している必要がある。
Windows PCでの使用は、Appleが保証していないが、BootcampのWindows上では、横スクロールが出来ないだけで、使用できている。

以前にもワイアレスのマウスを使用していたが、頻繁に電池を交換する必要があり、次第に使わなくなっていった。
そのため、Mighty Mouseには、エネループ(充電池、単三)を用意した。
eneloop
eneloopは一般の電池より重く、2本入れると有線のマウスに比べ、かなり重くなる。
そのため、通常は1本だけで使用している。
充電池1本、電源つけっぱなしで、2週間強ほどで、「電池容量が少なくなった。」との表示が出る。

 使用感
Apple Wireless Mighty Mouse
・私は机を多目的に使用しているため、Macを使用しないときはマウスを邪魔にならない場所に移動させる場合が多い。そのとき、ケーブルが絡まないため、使用しやすくなった。
ただし、不意に高いところから落下させた場合は命綱が付いていないため、有線マウスより破損する可能性が高い。

・左右のボタンが分かれてなく、置いた指の静電気によって、右と左のクリックを判断する。

私は斜めにマウスを持つ癖があるため、左ボタンを押したつもりが、右ボタンの反応をしてくれる場合がある。ゲームの操作中に、この現象がおきると、致命傷になる。

・マウス横に付いているボタンは、Macの操作途中に使用することは難しい。

私の環境では、スリープさせたMacが何かの拍子に(夜中にも)起きてしまうことが、たまにある。いちいちメニューからの操作でスリープさせることは面倒くさいため、シェアソフト「SteerMouse」を使って、このボタンにスリープを割り当てている。
左右に付いているが、区別はない。1つのボタンとして動作する。

・スクロールボールは、とても使いやすい。

しかし、調子が悪くなる場合が多い。多くの場合は、スクロールボールに入り込んだゴミや液体により動きが悪くなっていると考えられる。
Appleのサポートには、「水を含ませた布でボールを押しながら、こすっていく」方法が案内されている。
購入初期の段階では、この方法でもとの状態が戻ることも多い。
しかし、購入後、約1年でこの方法も効かなくなり、とうとう上向きのスクロールが出来なくなった。

そのため、Apple Wireless Mighty Mouseの分解、掃除を行うこととした。

■ 分解方法

注意:
・この分解工程は、私が行った手順をまとめたもので、一般的には正しくない可能性があります。
・分解するには、すべての人が容易に行えるとは言えない工程があります。
・APPLEから許可を得ていない者が分解を行うと、APPLEの保証を受けることが出来なくなります。

手順:
(1)、マウス底の部品を(むりやり)取る。(一番の難所)
Apple Wireless Mighty Mouse
Mighty Mouseは、分解するために取り外さなければならない部品が接着剤でついている。

デザインナイフを隙間からいれ、慎重に分割しようとしたが、簡単には取れず、いくらかマウス表面に傷を付ける。
結局、この部品を完全に取り去ることに、(テレビを見ながら)1時間ばかり要した。
ナイフで分離できる箇所もあるが、力によって上下に分けなければならない箇所もある。
Apple Wireless Mighty Mouse
取り外して見ると、私が所有しているMighty Mouseは、お尻側に接着剤がより多く付いていた。
頭側から先に分離させてからの方が、取れやすいかもしれない。

(2)、スクロールボールが付いた部品と電池ケース、センサーレーザが付いた部品を分離させる。
Apple Wireless Mighty Mouse
スクロールボールが付いた上側の部品と電池ケース、センサーレーザが付いた下側の部品は、4箇所で組み合っている。
その4箇所を、1つ1つ取り外していく。
棒状のものをすきまにいれ、マウス外側を外側に向かって、ゆがめることで取れる。


(3)、フラットケーブルをコネクタから取る。
Apple Wireless Mighty Mouse
コネクタの黒い部品を前にずらすことで、フラットケーブルは取れる。
Apple Wireless Mighty Mouse

(4)、マウスのケースから、スクロールボール装置一式を取る。
Apple Wireless Mighty Mouse
プラスドライバーで取れる。
3つのネジのうち、1つの頭にグリスみたいなものが付いている。(たぶん、基板から出ている鉄板とネジとの、こすれを防ぐものだと思う。)
ネジの相手側のプラスチック部分は壊れやすいため、慎重に外す。

(5)、ボールとボールの回転をカウントする部品を固定している部品を取る。
Apple Wireless Mighty Mouse
白いプラスチック部品は、上側に引っ張れば取れる。
Apple Wireless Mighty Mouse
これで、スクロールボール不調の元になっているゴミ掃除が出来る。

(5)、掃除。
Apple Wireless Mighty Mouse
スクロールボールの回転をカウントする部品に、細い糸くずがこびりつき、回らなくなっていたようだ。
この糸くずは、分解せずにスクロールボールの隙間から細い棒のようなものを入れて何とかしようとしたが、取ることは出来なかった。
左右の回転に対応する部品には、あまりゴミが付いていない。

タバコを嗜むため、灰がよくスクロールボールの中に入っていたが、灰による影響は少ないようだ。

(6)、組み立て。

分解と逆の順序で組み立てていく。
特に難しいところはなく、フラットケーブルとコネクタとの接続が細かい作業になる程度。

接着剤で付いていた部品を取り付けなくても、マウスとして動作した。また、再度分解する時に手間になるため、取り付けずそのまま使用することとした。
分解後、1年以上使用しているが、特に問題なし。
Apple Wireless Mighty Mouse
掃除後、スクロールボールの動きが、新品の時のように快適に戻った。

■ 反省会

Mighty Mouseの分解、掃除。

今回、Mighty Mouseの分解を行ったところ、スクロールボール不調の原因であった糸くずを取るためには、分解が必要になることが確認できた。
今後も、糸くずは定期的に溜まっていき、Mighty Mouseを快適に使用し続けるには、分解掃除が欠かせないことが予想される。
しかし、現在のMighty Mouseは、容易に分解できない構造となっている。また、分解を行うとAPPLEの保証がなくなる。

構造的に問題があるように感じられる。

Mighty Mouseの非分解、掃除。

アップルの公式掃除方法以外に、分解をしないでスクロールボールの掃除を行う方法は、ネット上でいろいろと検討されている。

一例:
富士山さんのブログ(両面テープを利用している。)
keizoさんのブログ(サラダ油を注入)

Mighty Mouseの再分解、掃除。

2008年6月、半年ぶりにMighty Mouseを分解した。
糸くずは、それほどたまっておらず、スクロールの妨げになるほどでもなかった。
分解掃除は1年に1回くらいで、よいのかもしれない。

本ページ制作一周年

購入後2年、分解後1年を経過した。分解したMighty Mouseはまだ快適に使用できている。
スクロールボールはたまに不調になるが、多くの場合アップルの公式掃除方法で解決する。

アクセス解析で見ると、このページに月に1500以上の回覧がされている。
スクロールボールには、たくさんの方が困っておられるようだ。

本ページ制作二周年

購入後3年、分解後2年を経過した。分解したMighty Mouseはまだ快適に使用できている。
ただし、分解しなければならない間隔が小さくなっている気がする。
掃除の必要のないMagic Mouseが発売されたが、横のボタンと中央のクリックがなくなっているため、購入は躊躇している。

Mighty Mouseの最後

購入してから、もうすぐ4年になろうとしているある日、カーソル飛びが起こり始めた。
使用中、カーソルが瞬間移動を起こす。
スクロールボールは分解し掃除すれば不調は治るが、カーソル飛びはコネクタの抜き差しなど行うが治らなかった。
そのため、引退となる。使用期間3年8ヶ月。

代わりにMagic Mouseを購入する。
横のボタンと中央のクリックがなくなっているが、出来るかどうか心配していたマウス操作でのスリープ、クイックルックも出来た。
Apple Magic Mouse

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