■　Mac mini 音楽プレーヤー化　計画　■

■　概要

普段使用しているMacをApple M1のMac miniに更新し、これまで使用していたMac miniが1台あまった。
これまで音楽ファイルをMac miniで再生していたが他の作業の負担になるため、あまったMac miniを音楽再生専用にすることとした。
Mac miniを音楽プレーヤー化した過程、留意点をここにまとめる。

■　ハード編

プレーヤ化に使用した機材は、あまったMacの他に、マウスの代わりのタッチパット付きキーボードとディスプレーをあたらに購入した。
他にケーブル数本とモニター固定用のアーム、プレートも用意した。
以上の機器を組み合わせスチールラックの中段に設置している。

以下に音楽プレーヤー化のために用意した機材、部材をまとめる。


■ Mac
音楽プレーヤー化したMacの機種は以下の通り。

Mac Mini （Late2012）（以下、旧Mac）

プロセッサ：2.6GHzクアッドコアIntel Core i7
メモリー:16GB
ハードディスク:1TB Fusion Drive（SSD256GB+ハードディスク1TB）
OS：MacOS 10.15

2012年に100700円で購入した。約9年間、自宅の部屋でメインのパソコンとして使用している。
Mac mini M1（以下、新Mac）を購入したため、このMacを音楽再生専用にする。
すでにこの旧Macは、現在（2021年4月）の最新OSであるmacOS Big Sur バージョン 11がインストールできる機種から外れている。
インストールできる最新のMacOSは、バージョン10.15まで。


■ ディスプレー

旧Macの画面表示用の小さいモニターを新たに購入した。
音楽の再生、停止の操作とジャケットが表示できれば良いため、じゃまにならない小さいモニターを条件として選んだ。
Webで検索したところ、7inchから10inchでいろいろな種類のモニターが選べる。中国製が多い。
century（センチュリー ）の8inchモニターLCD-8000H（\14,800）と迷ったが、ヤフオクで出品されていた以下の製品を選択した。


品名：UPERFECT 7インチ モバイルモニター
方式：IPS グレア
端子：mini HDMI
落札金額： 7000円（即決価格）

このモニターはAmazonでも販売されていたようだが、現在は在庫切れになっている。

この機種の特徴として、端子は画面横に付いている。画質はほどほど。ノングレアではないため、映り込みが多い。
ACアダブターを使用せずに、MacへのUSB接続のみで電源が供給することができる。

裏に35mmピッチの２つの穴が空いている。
本当はVESA規格のねじ穴があった方が、固定部材との取り付けがやりやすく良かったが、この穴をモニターの固定に利用することとした。


■ ケーブル
購入した7inchのモニターは、画面横に入力端子が付いている。ストレートの端子がついたケーブルをつけると、画面の横に飛び出す。
Amazonで端子がL字になったケーブルを見つけ、これを購入した。
必要なUSB A-micro USBケーブル、HDMI-mini HDMIケーブルともに、L字端子の商品がある。もう少し短めのケーブルの方が良かったが、あまり長さは選べなかった。
L字のコネクタをモニターに接続すると、ケーブルが画面の後ろ側に向き、ケーブルがあまり目立たない。


品名：HDMI ミニHDMI 変換ケーブル 片方L型（上向き） Ver1.4 イーサネット、3D、4KX2K解像度、フルHD対応
販売: エスエージェー株式会社
長さ：1m
値段： 667円

値段：304円
ブランド：変換名人
品名：USB 上向きL型 micro B（オス） - A（オス） ケーブル
型番：USBA-MCUL/CA100
長さ：1m
値段：717円
購入店：Amazon（通販）


■ タブレットアーム

モニター固定用の機材をホームセンターなどでも探したが、あまり良い商品が見つからなかった。
結局、Webで検索し、タブレット用のスタント（アーム）を購入し、使用した。

メーカー：サンワサプライ株式会社
品名：iPad タブレットアーム 丸型パイプ ポール設置対応 クランプ式 7〜10.1対応
型番: YK-LATAB001
購入店：パソコンデスク通販のデスク市場（Yahoo!ショッピング）
金額：2630円（うち送料550円）

簡易包装で送られていた。webページの商品説明には表示されていなかったが、サンワサプライ製であった。
今回のモニターの固定には、アーム部分のみでホルダーの部品は使用しなかった。


■ ミニジョイントプレート

ホームセンターで、モニターの裏のねじ穴のピッチが35mm幅のため、35mm間隔でねじ穴の空いてあるプレートを探して購入した。
同じプレートが２つ入っており、値段は130円くらいだった。
このプレートをタブレットアームのアームの先に取り付ける。
モニター背面の穴に引っ掛けるため、ナットを２つ使用し鍋ねじをプレートに固定した。

モニター裏面の穴を使用し、アームに固定する。

アームのクランプ部をスチールラックに取り付け。本来は、円柱状のポールに固定する形状になっているが、形状の異なる柱にも問題なく固定できた。



■ キーボード　タッチパット
文章の入力などは行わず、パスワード程度の単語入力とカーソル操作ができれば問題ないため、無線で接続できる小さいキーボードとタッチパットが一緒になった商品を購入した。


メーカー：Ewin
販売: JFS Direct
品名：ミニ bluetooth キーボード Mini Bluetooth keyboard タッチパッドを搭載 バックライト付き　小型キーボード マウス 一体型 無線 USB レシーバー付き ブラック【日本語説明書付き】
購入店：Amazon（通販）
金額：2958円

Bluetoothで設定しようとするが、接続できなかった。他にUSBレシーバーをUSB端子に入れ接続する方法が選択できたため、特に問題なし。
キーボードにMacのコマンドキーがない。キーにバックライトがある。電源は、mini USBによる充電式。
タッチパッドによるカーソル操作はマウスのように細かい位置移動はできないが、十分使用できる。
横のボタンを押すとライトが点く機能がある。

■　ソフト編

■ 目標とした環境
プレーヤー化したMacでは単純に音楽ファイルの再生だけではなく、音楽ファイルを旧Macのみに保存し、新Macを通したiPhoneやApple watchへの音楽ファイル転送、iPhoneやApple watchで再生した回数の統合も行えるような設定を目標としている。

・新Macを起動をせず、旧Macのみで音楽ファイルの再生が行えるようにする。
・再生は、Audirvanaを使用し、音楽信号をDACに送って行う。
・音楽ファイルは、旧Macに保存する。
・新Macに接続したApple WatchとiPhoneに音楽ファイルを転送する。
・旧Macでの再生回数とApple Watch、およびiPhoneで再生した回数を統合させる。


■ 新Mac側の設定

ストレージ（ハードディスク、SSD）の空き容量確保のため、音楽ファイルはすべて旧Macに保存させた。
iPhoneの接続は、音楽ファイル以外の同期の必要があるため、新Macで行う。
新Macに接続されたiPhoneが旧Macの音楽ファイルと同期を行うためには、新MacのApple Musicを旧Macのライブラリに参照させる設定をする必要がある。


■旧Mac側の設定

音楽再生専用にするため、できるだけ他のアプリを立ち上げないようにする。
音楽ファイルの再生は、Apple MusicとMusic統合モードにしたAudirvanaで再生を行う。

旧Macは電源を点けっぱなしにしている。使用していない時は設定した時間でスリープさせるようにしている。
電力モニターで測定したところ、使用状態では約15W、スリープ状態では約10Wの電力消費しているようだ。


■ 7inchのディスプレー表示

7inchのディスプレーにApple Musicのミニプレーヤーを表示させ、再生している曲のアートワーク（ジャケット）が常時見ることができるようにした。
7inchのディスプレーは横に長いため、アートワーク（ジャケット）の表示だけでは画面があまるため、時刻と天気予報を表示させた。
時間と天気予報を表示させるために使用したアプリは、「天気ウィジェット-日本語版プロ」
メニューとDockは、不使用時には隠れるように設定した。




■ 現在の環境

■　反省会

旧Macでの再生回数とiPhoneでの再生回数を統合させることに、Apple Musicの設定をいろいろと変えては長時間、試行錯誤した。
現在は統合できているように見えるが、どのタイミングで統合されているのか、まだよくわからない。

当初は旧MacではApple Musicを起動しないでAudirvanaのみで音楽再生を行う予定であったが、Audirvanaの再生回数がApple Musicのライブラリーに反映しないため、結局Apple Musicを起動しAudirvanaのMusic統合モードでの再生となった。
もしかしたらAudirvanaの再生回数をApple Musicのライブラリーに反映させる方法があるかもしれない。

現在は、ジャケット表示の横に時刻と天気予報を表示させているが、カレンダーを表示しても良いかもしれない。

旧Macにはバックアップを取る環境を作っていないため、旧Macのストレージのクラッシュが心配。
バックアップの仕組みを考える必要がある。