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since 2008 12/12スペースupdate 2008 12/12

■ A4 モノクロレーザープリンタの印刷画質 ■

robo

■ 概要

モノクロレーザープリンタの印刷画質、印刷時間の比較を行った。

印刷画質を見たプリンターは、以下の通り。

・富士ゼロックス LaserWind
・ブラザー工業 HL-5270DN
・CANON(キヤノン) LBP3310

HL-5270DNとLBP3310は、紙送りの不良が多くなったLaserWindの後継として購入した。
画質的には、LaserWindで問題はなかった。

購入検討、各機器の使用感想は、以下のページに。

A4 モノクロレーザープリンタの探索

■ 印刷時間

印刷に要した時間を、測定した。

使用環境は、MacPro、MacOS X。
プリンタのメモリーは、HL-5270DNが最大の544MB、LaserWind1040PSは4MBくらい。
印刷したソフトは、Adobe Illustrator CS3とAdobe Photoshop CS3。

印刷したファイルは、以下の通り。

Photoshop CS3形式「printtest600.psd」6.5MB
Illustrator CS3形式「printtest.ai」2.6MB
pic4/z17.jpg

機種 ソフトドライバ印刷時間
HL-5270DNIllustratorBR-Script1分12秒
HL-5270DNIllustratorCUPS0分18秒
HL-5270DNPhotoshop BR-Script印刷できず
HL-5270DNPhotoshopCUPS0分21秒
LaserWindIllustratorPostScript22分21秒
LaserWindPhotoshop PostScript 53分04秒
LBP-3310IllustratorCAPT0分21秒
LBP-3310Photoshop CAPT0分13秒


時間は、Mac上から印刷するための最後のボタンをクリックしてから、完全に用紙が出てくるまでを測定した。
各プリンターの解像度は、600dpi。

HL-5270DNは、印刷される解像度を選択できる。

[300dpi]、[600dpi]、[HQ1200(2400x600相当)]、[1200dpi]

BR-Scriptドライバの使用は若干、印刷に時間を必要とする。

これまで使用してきたLaserWindは、死ぬほど時間がかかる。
(LaserWindは、RS422(Appletalk)しか端子がないため、LAN端子から信号を変換する機器を付けている。)

■ 印刷画質

印刷された画質を見た。

使用環境は、MacPro、MacOS X10.4.10。
印刷したソフトは、Adobe Illustrator CS3とAdobe Photoshop CS3。

印刷したファイルは、以下の通り。

Photoshop CS3形式「printtest600.psd」6.5MB
Illustrator CS3形式「printtest.ai」2.6MB

以下に表示している画像は、全体の画像から一部を切り取っている。
切り取った画像の大きさは、実際の大きさにすると12.7mm×7.62mm。

画像は、プリンターから用紙に印刷されたものをスキャナーで取り込んだ。
スキャナーの解像度は、600dpi。

文字
オリジナル
LaserWind
[Illustrator][PostScript][600dpi]
LaserWind
[Photoshop][PostScript][600dpi]
HL-5270DN
[Illustrator][BR-Script][1200dpi]
HL-5270DN
[Illustrator][CUPS][1200dpi]
HL-5270DN
[Photoshop][CUPS][600dpi]
HL-5270DN
[Photoshop][CUPS][1200dpi]
LBP-3310
[Illustrator][CAPT][600dpi]
LBP-3310
[Photoshop][CAPT][600dpi]
B432dnw
[Illustrator][PS][1200dpi][補正なし]
B432dnw
[Illustrator][PS][1200dpi][補正あり]
B432dnw
[Photoshop][PS][1200dpi][補正なし]
B432dnw
[Photoshop][PS][1200dpi][補正あり]


一般的な印刷物に使用される文字は8pt〜11pt。2ptの文字は普通、目をこらさないと見えない大きさ。
ぱっと見、HL-5270DN [Illustrator][BR-Script][1200dpi]の画質が良いが、HL-5270DN でIllustratorから印刷した場合、すこし文字が太くなっている。
LBP-3310も、HL-5270DNの画質に負けていない。

線(1pt)
オリジナル
LaserWind
[Illustrator][PostScript][600dpi]
LaserWind
[Photoshop][PostScript][600dpi]
HL-5270DN
[Illustrator][BR-Script][1200dpi]
HL-5270DN
[Illustrator][CUPS][1200dpi]
HL-5270DN
[Photoshop][CUPS][600dpi]
HL-5270DN
[Photoshop][CUPS][1200dpi]
LBP-3310
[Illustrator][CAPT][600dpi]
LBP-3310
[Photoshop][CAPT][600dpi]
B432dnw
[Illustrator][PS][1200dpi][補正なし]
B432dnw
[Illustrator][PS][1200dpi][補正あり]
B432dnw
[Photoshop][PS][1200dpi][補正なし]
B432dnw
[Photoshop][PS][1200dpi][補正あり]


L-5270DNでIllustratorからの印刷する場合は、PostScriptに対応したドライバを使用しないと、低画質になってしまう。
HL-5270DNでIllustratorから印刷した場合は、線が太くなる。
HL-5270DNの1200dpiでの印刷は、上の画像では分かりにくいが、線より外にトナーが薄くはみ出したような「しみ」が出ており、汚くみえる。
LaserWind [Photoshop][PostScript][600dpi]では、紙送りに失敗しており、紙のよれが見えている。

写真(鳩)
オリジナル
LaserWind
[Illustrator][PostScript][600dpi]
LaserWind
[Photoshop][PostScript][600dpi]
HL-5270DN
[Illustrator][BR-Script][1200dpi]
HL-5270DN
[Illustrator][CUPS][1200dpi]
HL-5270DN
[Photoshop][CUPS][600dpi]
HL-5270DN
[Photoshop][CUPS][1200dpi]
LBP-3310
[Illustrator][CAPT][600dpi]
LBP-3310
[Photoshop][CAPT][600dpi]
B432dnw
[Illustrator][PS][1200dpi][補正なし]
B432dnw
[Illustrator][PS][1200dpi][補正あり]
B432dnw
[Photoshop][PS][1200dpi][補正なし]
B432dnw
[Photoshop][PS][1200dpi][補正あり]


Illustratorのファイルには、eps形式で貼り付けている。
HL-5270DNでの印刷は、印刷解像度の違い以外は差があまり見られない。PostScript有無による違いもほとんどない。
HL-5270DNの1200dpi印刷では、スクリーン線数が大きく(網点が細かく)なっていることがわかる。
HL-5270DNに比べ、LaserWindとLBP-3310は、網点を大きく設定しているようだ。

同一色面(グレー20%、グレー30%)
オリジナル
LaserWind
[Illustrator][PostScript][600dpi]
LaserWind
[Photoshop][PostScript][600dpi]
HL-5270DN
[Illustrator][BR-Script][1200dpi]
HL-5270DN
[Illustrator][CUPS][1200dpi]
HL-5270DN
[Photoshop][CUPS][600dpi]
HL-5270DN
[Photoshop][CUPS][1200dpi]
LBP-3310
[Illustrator][CAPT][600dpi]
LBP-3310
[Photoshop][CAPT][600dpi]
B432dnw
[Illustrator][PS][1200dpi][補正なし]
B432dnw
[Illustrator][PS][1200dpi][補正あり]
B432dnw
[Photoshop][PS][1200dpi][補正なし]
B432dnw
[Photoshop][PS][1200dpi][補正あり]

大きな面積を同一色で塗っている場所は、HL-5270DNでは縦横のムラが目立つ。
特に1200dpiでは網点が細かい分、ムラが気になる。
LaserWindとLBP-3310は、網点が大きい分、均一に見える。

■ 印刷画質まとめ

HL-5270DNでの印刷をまとめると以下の通り。

・線が太る。
・大きな面積を同一色で塗っている場所のハーフトーン処理にムラが見られる。
・1200dpiの印刷では、しみがでる。
・黒のベタが、若干薄い感じがする。
・Illustratorからの印刷は、BR-Scriptドライバを使用しないと、低画質。
・Photoshopからの印刷は、BR-Scriptドライバを使用出来ない。

HL-5270DNは、文章の印刷は支障はないが、イラスト、写真などの画像の印刷はあまり得意な方ではないかもしれない。
ただし、Illustratorからの印刷が必要な場合、PostScript(およびその互換)を利用する必要があるため、A4のプリンターではHL-5270DN以外の選択肢があまりない。

LBP-3310での印刷をまとめると以下の通り。

・PostScript(およびその互換)の機能は、付いていない。
・しかし、HL-5270DNでPostScript互換ドライバーを使用した画質に比べ、文字以外は遜色ない。
・黒のベタが、黒い。

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