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since 2007 4/27スペースupdate 2007 5/30

■ パッシブプリアンプの探索 ■

彼にはあの日からあってねーた

■ 概要

試しにプリアンプを通さずに、DACからパワーアンプに直接ケーブルで接続したところ、細かな音までよく聴こえるようになった。もともと、涼しめで寒色系の音が好みなので、プリアンプを通さない方がよく聴こえる。
しかし、プリアンプを通さないと、ソースの選択や音量調節が出来ないため、使い勝手が悪い。

所有のプリアンプ(JOB PRE)は、オペアンプを使用した増幅回路を持っている。
音楽ソースとパワーアンプの間に、もうひとつプリメインアンプを挟んでいるようなものかもしれない。
そのアンプの性能が悪い、もしくは好みに合わなければ、気持ちのよい音は期待できない。

プリアンプの必要性は、よくネット上でも議論されている。
プリアンプの効果として、ボリュームとセレクタ以外の機能では、「音を痩せないようにする」、「艶を持たせる」などの意見が見られるが、具体的な原理を述べたものは少ない。

増幅機能を持たず、ボリュームとセレクタの機能のみを持つパッシブ型プリアンプの購入、効果を検討した。

■ パッシブ型プリアンプの検索

ネットの検索からパッシブ型プリアンプを探した。

摘出条件は、以下の通り。

パッシブ型プリアンプ
増幅機能はないため、本来アンプと言う呼び方は正しくない。よってパッシブプリアンプと言う呼び方に統一されておらず、メーカーにより、いろいろな呼び方をしている。機能として、音量調整(アッテネータまたはボリューム)とソース選択(セレクタ)が付いたプリアンプの代わりが出来る機器を摘出している。

入力は3端子以上
セレクタとして使用できず、音量調節の機能だけを持った機種は除いた。

電源不要
電源が不要なため、海外の製品でも使用しやすい。ただし、リモコンが使用できる機器では、電源が必要なものがある。

200,000円以下
海外製品は、通貨変換した後200,000円以上の機種であることが確認できても、そのまま一覧に加えてある。

比較的手に入りやすい機種
あまりメジャーなメーカーは作っておらず、小さい規模のメーカーが多い。
生産中止品でも、オークションなどで中古が手に入りやすい機種は加えた。
ただし、海外製品は、入手しやすさを確認していない。

■ パッシブプリアンプ機種一覧

メーカーの価格と販売店の価格が異なる場合は、「定価」「売値」とした。
「定価」「売値」で特に記述がない場合は、税込みの値段。
「入力」「出力」で特に記述がない場合は、RCA(アンパランス)端子。
「スルーアウト」とは、入力がボリュームに影響されず出力される端子のこと。
機器の摘出、情報は、2007年4月下旬。

メーカー:Ex-pro
サイト:http://www.ex-pro.co.jp/audio/audio02.html
名称:セレクター&アルファ抵抗採用アッテネーター
型番:SA-1α
定価:189,000円
売値:157,400円(クリ特価!)
寸法:W268 × D204 × H88mm
質量:4Kg
入力:5
出力:2

たまにYahoo!オークションで取引されている。

メーカー:Ex-pro
サイト:http://www.ex-pro.co.jp/audio/audio02.html
名称:セレクター&アルファ巻き線ボリューム
型番:SV-1α
定価:189,000円
寸法:W268 × D204 × H88mm
質量:4Kg
入力:5
出力:2

SA-1αと同じ筐体。

メーカー:AIR TIGHT エアータイト
サイト:http://www.hinoetp.com/aandm.htm
名称:プリアンプ
型番:ATL-10A
定価:168,000円
売値:142,800円
寸法:W320 × D250 × H95mm
質量:5kg
入力:4
出力:1(スルーアウトがさらに1つあるかも。未確認)

リモコンユニット付属。詳しい性能、仕様は、未確認。

メーカー:MUSICA ムジカ
サイト:www.musika.jp/product_main.html
名称:パッシブアッテネーター
型番:ATT100
定価:79,800円
売値:69,700円
寸法:W217 × D262 × H69mm
入力:3
出力:1

巻き線抵抗を使用している。
高級オーディオ店で、普通に販売されている。

メーカー:リアルオンキョー
サイト:http://homepage2.nifty.com/Realon/framepage1.htm
名称:オーディオセレクター
型番:MINI-SELEC(リアロン)
定価:36,400円
寸法:W175 × D130 × H58mm
入力:5
出力:2

筐体が金色。

メーカー:ソフトン
サイト:http://www.icl.co.jp/audio/Model5/m5-1.htm
名称:セレクタ & アッテネータ
型番:MODEL5
売値:
金属皮膜抵抗器使用モデル 35,700円
カーボンソリッド抵抗器使用モデル 39,900円
寸法:W300 × D260 × H100mm
質量:約3.5Kg
入力:3
出力:1

つまみ、筐体が独特の形をしている。

メーカー:有限会社オーディオデザイン
サイト:http://www.audiodesign.co.jp/
名称:パッシブプリアンプ
型番:PPA-1
定価:
(ATT4523仕様) 88,000円
(ATT5634仕様) 98,000円
寸法:W250 × D260 × H85mm
質量:2.0Kg
入力:3
出力:2

音量減衰部品を「アテニュエーター」と呼んでいる。

メーカー:エジソン
サイト:http://www.otono-edison.com/original/sonota/serecter.htm
名称:ボリューム付きセレクター
型番:VSEL01a
売値:25,200 円
寸法:W140 × D190 × H80mm(端子、ツマミ、足を含む)
質量:約0.9kg
入力:4(うちテープ入力が1、セレクトできる入力は3つ)
出力:2(うち1つはスルーアウト)

Yahoo!ショッピング等でも販売されている。
50kΩと10kΩのボリュームが選択できる。

メーカー:(株)エーワイ電子
サイト:http://www.ay-denshi.com/
名称:パッシブ型プリアンプ巻線ボリューム式
型番:ECP-1
定価:23,000円
発売:2007年4月
寸法:W330 × D220 × H75mm
質量:1.8Kg
入力:3
出力:2(うち1つはスルーアウト)

筐体が、人工大理石。
左右の音量を、別々に調節できる。
Yahoo!オークションに出品されている。

メーカー:(株)エーワイ電子
サイト:http://www.ay-denshi.com/
名称:パッシブ型プリアンプ廉価品
型番:ECP-3
定価:12,000円
発売:2007年4月
寸法:W155 × D200 × H75mm
質量:1.4Kg
入力:3
出力:2(うち1つはスルーアウト)

ECP-1の廉価版。人工大理石。
Yahoo!オークションに出品されている。

メーカー:オーディオ専科
サイト:http://www.audiopro.co.jp/apt202.html
名称:Line Selector(ライン・セレクター)
型番:APT-202(キット)
売値:
標準タイプ 31,200円
マッチングトランス付 47,000円(販売終了)
寸法:W210 × D210 × H80mm(ツマミ突起部を含まず)
質量:1.5kg(トランス付)
入力:3
出力:2(うち1つスルーアウト)

組み立てキット。
このメーカーの他の製品は、真空管アンプキット。

メーカー:ヤマハ
サイト:http://www.yamaha.co.jp/product/av/prd/mxd1/index.html
名称:パッシブコントローラー
型番:YPC-1B
定価:200,000円(税別)
発売:2003年11月(生産中止、メーカー在庫なし)
寸法:W240 × D269 × H75mm
質量:3.4kg
入力:5
出力:2

一緒に発売されたパワーアンプにデザインを合わせた製品。
店によって、若干在庫があるようだ。

メーカー:ヤマハ
型番:MVS-1
入力:6

たまにYahoo!オークションで取引されている。7,000円〜28,000円
セレクトボタンが3つなのに、入力が6端子。
くわしい仕様は不明。

メーカー:creek クリーク(イギリス)
サイト:http://www.creekaudio.co.uk/main_product.asp?prolook=obh22
名称:Passive Pre-amp
型番:OBH-22
定価:99,750円
売値:78,900円 (ヨドバシカメラ)
寸法:W100 × D150 × H65mm
質量:610g
入力:3
出力:2(TapeのIn/Outを含む)

リモコン付き。リモコンを使用しない場合は、電源不要。ミューティング機能装備。
ネットに情報が多く、手に入りやすい。
ネットの情報によると、中の配線が貧弱で、別の線で裏打ちして使用している例がある。

メーカー:stellavox ステラヴォックス(スイス)
名称:Passive Controller
型番:PR-2(生産中止)
売値:15万円程度
寸法:W150 × D270 × H60mm
質量:0.5 kg
入力:5
出力:1

ステラヴォックスは、ゴールドムントの関連ブランド。
入力トランス付きのPR-2T(30万程度)もあった。

メーカー:FT Audio(香港)
サイト:http://www.ftaudio.com/
名称:Passive Control Unit/passive switching unit
型番:The Little Wonder LW1S2
定価:LW1S2 + RC1 $695(LW1S2のみだと$550)
入力:5
出力:3(うち1つスルーアウト)

RC1は別筐体のリモコンユニット。RC1は電源が必要。
2chで勧めている人がいた。

メーカー:goldpoint(アメリカ)
サイト:
http://www.goldpt.com/index.html(メーカー)
http://www.eifl.co.jp/index/atn/atn.html#goldpoint_sa4(日本販売店)
名称:Level Control Boxes / "Passive Preramps"
型番:SA4
定価:$489 海外送料$30(メーカー直販)
売値:60,000円(エイフル)
寸法:W158 × D178 × H59mm
入力:4(うち1つを出力、スルーアウトに出来る。)
出力:1(入力は3つにすることで、出力2つにできる)

中の配線を変えることによって、入力端子のうち1つを出力やスルーアウトに出来る。
エイフルからの情報によると、個人企業らしい。

メーカー:Music First Audio(イギリス)
サイト:http://www.mfaudio.co.uk/index.htm
名称:Passive Magnetic Volume Attenuator
定価:1,499ポンド(約350,000円)
寸法:W210 × D204 × H80mm
入力:6(うち2つがバランス端子)
出力:1(バランスとアンパランスの選択)

なんかの賞をもらっているようだ。

メーカー:New Century Audio(アメリカ)
サイト:http://www.canaryaudio.com/home.htm
名称:Passive Preamplifier
型番:CA-200
定価:1,200ユーロ(約195,000円)
寸法:W241 × D229 × H95mm
質量:4.5kg
入力:4
出力:2

筐体が金色。
2chで勧めている人がいた。

メーカー:Perreaux(ニュージーランド)
サイト:http://www.perreaux.com/product.php?idp=55
名称:passive preamplifier
型番:SXP2
寸法:W216 × D172 × H58mm
質量:1.1kg
入力:3
出力:3(うち1つはスルーアウト)

compact and stylishらしい。

メーカー:Monolithic Sound(アメリカ)
サイト:http://www.monolithicsound.com/PA1.html
名称:Passive / Active Preamplifier
型番:PA1
定価:$599(約70,000円)
寸法:W226 × D152 × H64mm
質量:2.7kg
入力:4
出力:3(うち1つはスルーアウト)

電源が必要。0db(減衰)まではパッシブで動作する。

メーカー:CIAUDIO(アメリカ)
サイト:http://www.ciaudio.com/plc1.html
名称:Passive Line Controller
型番:PLC-1
定価:$899(約100,000円)
寸法:W216 × D165 × H70mm
入力:5(うち1つはテープ入力)
出力:3(うち1つはスルーアウト)

リモコン付き。電源が必要。

メーカー:Audio Synthesis(イギリス)
サイト:http://www.audiosynthesis.co.uk/passion_ultimate.htm
名称:Passive Remote Controlled Stepped Attenuator
型番: Passion Ultimate
定価:1800ユーロ(約290,000円)
寸法:W100 × D300 × H60mm
入力:3
出力:2(うち1つはスルーアウト)

操作は、リモコンのみ。
このメーカーは、別のパッシブプリアンプも販売している。

(参考 比較機種)
メーカー:JOB ジョブ(スイス)
型番:PRE
定価:241,500円
買値:177,000円
寸法:W150 × D230 × H55mm
入力:4
出力:1

アクティブプリアンプ。
JOBは、ゴールドムントの関連ブランド。

パッシブプリアンプの比較(イタリア語)
http://www.videohifi.com/18_passivi.htm
おおむね10万円以上のパッシブプリアンプの比較を行っている。
文章の内容は分からないが、各機種の大きさ、イタリアでの価格が確認できる。

■ 選択、購入

製品の選択

購入するにあたって、重視する条件は以下の通り。

・デザイン
・入力3端子以上
・出力2端子以上(出力とスルーアウトが各1つ以上)
・小型
・色が黒、またはグレー、メタリック系の濃い色
・リモコン付き

音質は、ほとんど電子部品を通らないパッシブ型のため、各機種の色は小さいだろうと考え、優先順位を高くしていない。
単にケーブルでつないだだけのように、何もしてくれない方が目的としてはよい。

条件にぴったり一致するものがなかったため、ネットで検索した機種から、選択の条件に近い5台を選んだ。
(上記の一覧で印のもの。)

■FT Audio LW1S2
長:デザインが好み。リモコンが使用できる。ネット上で評価を受けている。
短:少し希望の寸法より大きい。日本に販売代理店がない。(電源を日本仕様にする必要がある。)

■goldpoint SA4
長:デザインが好み。入力端子の1つを出力、スルーアウトに変更できる。
短:リモコンが使用できない。

■オーディオデザイン PPA-1
長:部品の品質だけを考えると、選んだ機種の中で一番良いかもしれない。
短:少し希望の寸法より大きい。若干、値段が高い。スルーアウトがない。

■エジソン VSEL01a
長:小さい。安価。
短:見た目がチープ。このクラスを購入するのであれば、自作した方が良いかもしれない。

■ creek OBH-22
長:小さい。手に入りやすい。リモコンが使用できる。
短:見た目の感じより値段が高く感じる。あまり高品質でない部品を使用しているとの情報がある。

FT Audioへの問い合わせ

この中で、FT Audioに「LW1S2は日本に出荷可能か、送料はいくらになるか」(英文)と言う内容で問い合わせを行った。
しかし、eメールとメーカーサイトから2度、送信するが、返答が来なかった。
電話で問い合わせる英語力もなく、電源の不安があるため、FT Audio LW1S2の購入は断念する。

エイフルへの問い合わせ、購入

次に、goldpoint SA4が販売されているエイフルにサイトから「端子の入出力は、ユーザー側で変更可能か?在庫の有無?送料は?」と問い合わせを行った。
しかし、4/26(木)の夜に送信して4/28(土)の昼になっても、返答がなかった。
そのため、電話にて確認する。
「端子入出力の変更は、外側のスイッチや内部に付け替えのためのコネクタみたいなものはなく、ハンダ付けされている配線をハンダを取り、付け変えることで行う。在庫は1つある。返答が遅れているのはゴールデンウィーク前で忙しいから」とのこと。(あとで、goldpoint社に確認しているためと付け足されたが、本当がどうか不明。)

値段がgoldpoint社の直販と比べても、差が小さい(送料を加えると、エイフルの方が安い)ため、電話で注文する意思を伝え、その後サイトから申し込みを行った。
値段60,000円。送料740円。支払いは、銀行振り込み(JNB)。
翌日(4/29)、品物が届く。商品発送の連絡はなかった。
届いたプリングルズの段ポール箱の中には製品と領収書、および手書きで配線が書かれた紙のみ入っており、説明書、保証書などは入っていない。

エイフルとのメールのやり取りにより、「GOLDPOINT社は取扱説明書は作っていない。保証は3年」であるのこと。

その後、'07年11月にエイフルのサイトを覗いてみると、SA4が90,000円になっていた。値上がりしたのか?購入したとき値段を間違えたのか?

■ GOLDPOINT SA4

GOLDPOINT SA4
実際、手にとって見たところ、チープな感じはしない。高級な感じもしない。
黒で小型、シンプルで、デザイン的に望んでいたものに近い。
GOLDPOINT SA4
GOLDPOINT SA4

ダイヤルの回す感覚は、普通。特に硬くもなく、カッチカッチとクリック感が気持ちよいわけでもなく。

GOLDPOINT SA4
中身を見たところ、セレクタ、アッテネータ、配線、およびRCA端子のみ。

GOLDPOINT SA4 GOLDPOINT SA4

付いているアッテネータは、抵抗を直列に積み重ねていく直列タイプ(Series type)。インピーダンスは、25kΩ。
普通の円筒型の抵抗ではなく、チップ型の抵抗がたくさん基板に付いている。
一般には、印刷抵抗体をブラシで擦る可変抵抗(ボリューム)より高品質とされている。 GOLDPOINT SA4
さらには直列タイプ(Series type)より2つの抵抗だけで分圧するはしごタイプ(Ladder type)がよりよいとされている。(GOLDPOINTでもオプションとしてLadder typeを選択できるが、改善によりSeries typeとの差が少ないとして、積極的に勧めていない。)

音量の調節は、24段階。0(無音)から1への変更でそれなりの音量が出る。1段階上げただけでは、差が小さい。私の使用している環境では、6段階以降の音量は大きすぎて使用できない。

セレクタを回し入力ソースを変更するときに、パルス状のノイズがスピーカーから出る。

GOLDPOINT社のサイトでは、配線を変更することで第4入力端子を出力やスルーアウトに変更できるとしている。

■ パッシブプリアンプの効果確認

アクティブプリアンプ(JOB PRE)と聴き比べ、パッシブ型の効果をみた。

試聴環境

試聴機器は以下の通り。

CDプレーヤ:LINN MIMIK
iTunesプレーヤ:MacPro
DAC:LiteAudio DAC-AH(改造)
パワーアンプ:JOB300
スピーカ:ELAC 310 ULTIMATE EDITION

第一印象

SA4が到着した直後の短い時間、機器をつなぎ変えながら、プリアンプによる音の違いをみた。
入力ソースの違いにより、異なる印象を受けた。

■iTunesからAACファイルを試聴。(経路:MacPro→DAC→JOBPRE or SA4→パワーアンプ→スピーカ)

低音が強調され、中音が薄くなり、ぎすぎすした印象を受ける。

■CDを試聴。(経路:CDプレーヤ→JOBPRE or SA4→パワーアンプ→スピーカ)

これまで聴こえなかった細かい音まで良く聴こえ、よくなった印象を受ける。

一週間程度、試聴後の印象

その後何回か、iTunesからAACファイルを試聴するが、最初にあったぎすぎすした感じがなくなった。CD試聴の印象に近くなった。

初回のiTunesでの試聴は、SA4にケーブルを配線して初めて出した音を聴いたもの。
スピーカーはともかく、物理法則上、説明しにくい電気製品、電子部品のエイジングは、必要ないものと考えている。しかし、最初といくらか音を出してからの試聴で、相違が見られた。もしかしたら、自分の耳がエイジングされたのか?

いずれにせよJOB PREより、音の鮮度が上がった感じがし、SA4を使用した方が好みの音に近い。音がやせた感じもしない。
よって、今後はSA4を使用することとした。

■ GOLDPOINT SA4の改造

第4端子のスルーアウト化と音量の調節のため、改造を行った。

音量の調整

GOLDPOINTのサイトに全体の音量が高い場合、それを調節する方法が書かれている。
アッテネータのin端子の前とin端子とGND端子の間に抵抗を入れることで全体の音量を減衰させることが出来る。
GOLDPOINT SA4
追加する抵抗の数値は、以下の式から計算される。

GOLDPOINT SA4
GOLDPOINT SA4

Rp1がin端子の前に入れる抵抗、Rp2がin端子とGND端子の間、Rがアッテネータの入力インピーダンス(抵抗)、αが減衰率。
例えば、アッテネータの抵抗が25kΩで、音量を半分(0.5)にしたい場合は、Rp1に12.5KΩ、Rp2に25KΩの抵抗を入れる。

第4端子のスルーアウト化

GOLDPOINT社からエイフル経由で送ってきた、第4端子をスルーアウトに変更する方法を以下に記す。
(翻訳は米春。原文は、こちら。TEST形式。)
----------------------------
第4端子をレコードアウトにするには:

1)セレクタから第4端子につながっている線を取り去る。
取り去った赤と青の電線が他に短絡しないように、テープまたは熱収縮チューブを使って、電線の端に巻いておいてください。
しかし、将来使用する可能性があるため、反対側の電線はセレクタスイッチに付いたままにしておいてください。
2)1kΩの抵抗を、第4端子の右左にそれぞれハンダ付けしてください。
3)アッテネータのInput端子と1kΩの抵抗を、それぞれ接続してください。
4)(第4端子が現在、レコードアウトであることを示すために)フェルトペンで筐体の裏側に印刷されているTape Outの欄にマークを付けてください。

第4端子をテープアウトとして使用しているとき、セレクタスイッチで選択できないことを覚えておいてください。

図解した簡単な配線図を付けています。
GOLDPOINT SA4
----------------------------
ただし、上記の説明の通りでは、第4端子のグランドが浮いたままなので、どこかに落とす必要がある。

改造

抵抗は、オーディオ用でリード線の太いものを使用した。(1個60円、購入は海神無線。)
電線は、ベルデン 銀メッキOFC配線 AWG20を使用した。(1m@350円、購入はオヤイデ電気)
AWG20は、すこし太すぎたかもしれない。

GOLDPOINT SA4
音量調整のため、減衰率を0.1に設定し、アッテネータのin端子の前に22kΩ、in端子とGND端子の間に2.7kΩの抵抗を取り付けた。
GOLDPOINT SA4 GOLDPOINT SA4
また、第4端子のスルーアウト化のために、RCA端子に1.3kΩの抵抗、端子基板にジャンパー線(あまった抵抗の足)を取り付けた。
端子基板のジャンパー線は、グランドに通じている穴と第4端子のグランドとを短絡させるために取り付ける。

つまみの数値と減衰率の関係は、以下の図のようになっている。

GOLDPOINT SA4
図:調整前後の音量と減衰率の関係

1段階から6段階くらいまで減衰率を大きくしているのは、GOLDPOINTの仕様らしい。

最初に、音量調整で減衰率を0.02に設定し抵抗を付けたが、聴いてみると音が小さすぎた。テレビ音声では20段階くらいでちょうど良い音量になる。
そのため、減衰率を0.1に設定し、抵抗を付け直した。今度は、CDからの音声が1段階でも、深夜聴く場合は音量が大きいような気がする。テレビ音声は、真ん中の12段階くらいでちょうど良い。

更なるハンダの取り除きと付け直しは基板や部品の負担になるため、しばらくこのままで使用し、支障があれば再度の改造を検討することとした。

■ 出力インピーダンスの問題と影響

一般に機器から機器への音楽信号の受け渡しは、「ロー出し、ハイ受け」が原則とされている。
「ロー出し、ハイ受け」とは、信号を出す側の出力インピーダンスを低くし、信号を受け取る側の入力インピーダンスを高くする事である。
一般に出力インピーダンスは10Ω〜600Ω、入力インピーダンスは20kΩ〜50kΩに設定されている場合が多い。
効果として、低い電圧で受け渡すためケーブルを通過するときにノイズに強い。ケーブルによる減衰が起きる周波数の値が高い。電流が低くなり、送り出し側機器の負担が小さい。
短所として、伝送ロスが大きくなるが、近年の機器ではあまり問題にならない。

アクティブ型プリアンプは、自分で電源を持っており電圧電流を増幅できるため、入出力のインピーダンスは自由に設定できる。

パッシブ型プリアンプは、構造上ボリュームの調節位置により変化し、高い出力インピーダンスを持つ場合がある。50kΩのアッテネータであれば、最小0kΩ、最大12.5kΩの出力インピーダンスを持つ。

パッシブ型プリアンプを使用する上で問題となるのは、「高い出力インピーダンスが、音質にどの程度影響するのか」である。

一般に言われている高い出力インピーダンスによる問題を検証すると、

■高音の損失が生じる。

出力インピーダンスが大きい場合、ケーブル長が長くなると、高音領域の損失が生じる。
例えば、出力インピーダンス12.5kΩであれば、ケーブル長1.9mで100kHzの音域が半分になる。
どの程度の高音を有効にさせるかで、音質に影響のないケーブルの限界長さが異なり、長すぎるケーブルを使用すると影響が出てくる。

■入力インピーダンスより出力インピーダンスが小さくなれば、歪みが生じる場合がある。

パワーアンプの入力インピーダンスより低い出力インピーダンスのパッシブ型プリアンプを選べば、問題なし。

■出力インピーダンが高いと電流が大きく流れ、送り側の機器の負担が大きくなる。

電流が大きくなることは大きくなるが、機器がどの程度耐えられるのか分からないため、影響は不明。

(ネットや文献から短時間で情報を得ての説明なので、間違えがある場合が多分にあります。)

■ 反省会

パッシブ型プリアンプの存在

アクティブ型は、自分で電源を持っており電圧電流を増幅できるため、入出力インピーダンスによる問題は起こらない。
その反面、電源からのノイズ、電子部品の影響を受け、良かれ悪かれ使用する機器の特性(色)が音楽信号に付いてしまうこともある。電子部品の少ないパッシブ型は、その点が有利である。

ネット上では、パッシブ型のプリアンプを使用することによる弊害を述べた情報も、いくつかみられる。
現在、販売されているプリアンプの大半がアクティブ型である。その多くは、最低でも30万円以上の価格で売り出されている。
アクティブ型に比べれば、かなり低価格なパッシブ型プリアンプに交換して、音質の低下がおこらないか、不安もある。

いろいろなネット上の情報を吟味し、実際にパッシブとアクティブとを聴き比べた結果、
結局、「自分で音を聴いて良いと思えば、問題なし。
とした。

パッシブとアクティブとも長所、短所があるため、性能、性質を把握した上の使用すれば問題ないと思う。

パッシブとアクティブの矛盾の解決する方法として、色付けの少ない高額なプリアンプを購入する。また、素直にプリメインアンプにする。などある。
実際、100万円以上のクラスのセパレートアンプでパッシブ型のプリアンプを使用することは少ないだろうし、50万円未満のアンプではセパレートアンプの種類は少なく、プリメインを選択する場合が多いと思われ、パッシブ型プリアンプの需要は、それほどないのかもしれない。

(以上、2007年5月31日現在。随時更新予定)

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