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since 2007 12/25スペースupdate 2008 3/25

■ SELPHY ES2 使用感 ■

寝る動物

■ 概要

以前ALPSのMD1300を所有していたが、使用頻度が低く、スピーカなどの導入により設置場所がなくなったため、去年手放してしまった。以来、カラーのプリントにiPhotoのフォトプリントを利用していた。しかし、写真が手元に届くまで時間がかかるため、今回、カラープリンタを購入することとした。

フォトプリンタの選択、購入したSELPHY ES2を使用した印象をまとめる。

■ 製品選択

製品選択の条件として、

・ハガキサイズまで。A4サイズは印刷しない。
・普段はしまっておけるような小さい筐体。
・イラストの印刷も多くするため、ベタ塗りが綺麗なこと。
・Macからプリントし、直接デジカメ、メモリーからの印刷はあまり行わない。

同じCANONのインクジェット方式のPIXUS MINI360と迷ったが、MINI360は筐体がチープな感じがする。
また、ALPSのプリンタを所有していたため昇華型熱転写方式の画質は周知しており、ベタ塗りの多い画像の印刷をすることが多いことから、インクジェット方式より粒状感のないSELPHYを選択した。

■ 購入

購入は、Amazon。値段は、20728円(送料込み)。
通常よく利用するヨドバシカメラマルチメディア横浜店には、プリンター売り場に展示されていなかった。
(2008年7月16日追記:デジカメ売り場にあった。16980円。)

2007 12/19の夜にamazonのサイトから注文し、12/22に届いた。
現在の値段は、以下のような感じ。


2008年9月にES2の後継機種ES3とES30が発売される。

■ 製品

データ

メーカー:CANON(キヤノン)
品名:SELPHY(セルフィー) ES2
型番:ES2
方式:昇華型熱転写方式(オーバーコート付)
解像度:300×300dpi/256階調/色(PC、MAC使用時)
大きさ(本体):213.4(幅)×130.9(奥行き)×189.6(高さ)mm
大きさ(ACアダブター):133(幅)×65(奥行き)×35(高さ)mm
質量:約2kg(カートリッジ、ACアダブターは除く)
購入店:Amazon(通販)
値段:20728円(送料込み)


CANON SELPHY ES2
取っ手が付いている。手で持って帰れる大きさと重さ。

SELPHY ES2
CANON SELPHY ES2
コンパクトにまとまっており、筐体の質感、デザインはよい。

付属品
CANON SELPHY ES2
取扱説明書(マニュアル)は2冊。どちらもCANONのサイトからダウンロードできる。
お試し用のホストカード10枚入りのインクリボンカートリッジ。
クリーナー(見た目がクリーナーぽくない)
ACアダブターがでっかい。

用紙
CANON SELPHY ES用カートリッジ
型番:E-P50
大きさ:ポストカードサイズ(100×148mm)
枚数:50枚
購入店:ヨドバシカメラ マルチメディア横浜店
購入日:2007 12/20
値段:1890円

ポストカードサイズのカートリッジを追加して購入する。
インクリボンと用紙が一体になっている。
そのため、こちらが用意する用紙にはプリントできない。
縁なし印刷が基本だが、用紙上下の縁を自分で取らなくてはならない。

その他の用紙は、「ポストカードサイズ白黒」「Lサイズ(89×119mm)」「カードサイズ(54×86mm)1000円くらい」「カードサイズ シール」。

設置、接続

Macとの接続は、USBを使用する。
取り扱い説明書には、ハブなどを使用せず本体に直接取り付けるよう記述がある。
(私の環境では、ハブ経由でも問題なかった。)
USBケーブルは付属していない。

設置場所は、前後左右にある程度のスペースが必要。(前後15cm、左右10cm以上)
ACアダブターがでっかいため、じゃま。
バッテリでも使用できる。(ただし、別売り)

ドライバー

購入した当時のMacOSXのサポートは、10.2.8〜10.4。
10.4まで使用できるため、10.5でも何とかなると思ったが、MacOS X 10.5Leopardでは、インストーラではじかれ、ドライバーがインストールで出来なかった。

10.4からは、問題なく印刷できた。
しかし、いちいち印刷のために10.5から10.4に再起動することは面倒なため、10.5で印刷させる方法を検討した。
10.4のフォルダに入っているドライバを10.5のフォルダにコピーし、ES2をプリンタに登録することで、印刷することが出来た。
(10.4の/ライブラリ/Printers/Canon内のSELPHYESフォルダを、10.5の同じCanonフォルダに入れる。もちろんサポート外。)
試したソフトは、Adobe Photoshop CS3とIllustrator CS3、iPhoto。

その後、現在(2008年3月)は、10.5(Leopard)にも対応したドライバがダウンロードできるようになっている。
CANONサイトのMac OS X 対応状況はここ

印刷

印刷して写真を手にできるまでの工程が簡単。
印刷時間は、約1分。

印刷を始めると、パコッコンと上部のふたが自動で開く。
ポストカードの印刷では、いったん下のほうに用紙が出てきて用紙を回転させている。
そのため、前面にある程度のスペースが必要。
(一度だけ本体の少し前にケーブルが横切った状態でプリントしたところ、用紙がケーブルにあたって斜めになり、紙詰まりになった。)
印刷している途中でも、下から用紙がたびたび顔を出す。顔を出したときに、ほこりなどが付くと、ほこりがはさまった印刷になる。
そして、自動で開いた上側のふたの中に、印刷された用紙が出てくる。

上下についている縁を自分で取る。引きちぎる感じではなく、折り曲げて取る感じ。
そのため、用紙の上下がすこしギザギザになる。(ぱっと見は分からない。触って気づく程度)

■ 画質

印刷された画質から、SELPHY ES2の性能を見た。
使用環境は、MacPro、MacOS X10.5.1。
印刷したソフトは、Adobe Illustrator CS3とAdobe Photoshop CS3、iPhoto。

iPhotoからのプリントは、自動で用紙にフィットさせてくれるので便利。
デジカメ、メモリーからのプリントは、あまり行っていない。

縁なしプリントをすると、もとの画像から周辺が切り取られる。切り取られる大きさは印刷を行うソフトと元画像の縦横比による。 (現在、どの程度切り取られるのか把握できていない。)

画像は、プリンターから用紙に印刷されたものをスキャナーで取り込んだ。
スキャナーの解像度は、600dpi。取り込んだ画像の加工、調整はしていない。(縮小はしている。)
スキャナーから取り込んだ画像は、実際に印刷された画像より、かなり暗めに出ている。
そのため、画像の比較はあまり参考にならないかもしれない。

カラーバー
オリジナル画像SELPHY ES2
CANON SELPHY ES2CANON SELPHY ES2

Photoshopから印刷。色が変わる。特にピンクが濃くなる。
モニターと印刷では再現できる色の範囲が違い、雑誌や書籍など一般の印刷物でも、ピンクは苦手のようである。

イラスト
オリジナル画像SELPHY ES2
CANON SELPHY ES2CANON SELPHY ES2

イラストでは、モニター画面のイメージと変わった色になることがある。
解像度の高いファイルを印刷しても、細かく見るとジャギーが出る。
広い同一色の部分は、よく見ると格子状のムラが出来ている。
文字や細い線は、ぼやける。印刷データの解像度を落としプリンターに送るプログラムがよくないのかもしれない。元ファイルの解像度を最適化すると改善する可能性もある。

ヤビツ峠
オリジナル画像SELPHY ES2
CANON SELPHY ES2CANON SELPHY ES2

写真だと、若干色が濃くなるが、違和感はない。
人の肌はきれいに印刷されるため、これに合わせて調整している可能性がある。

全体的に、シャッキリしないこってりした画質。
光沢、発色などの画質は、iPhotoで注文するフォトプリントの方が、よい。

■ まとめ

画質は、厳密な見方や他の機種の印刷と比較しない限りは、ある程度の水準は満たしているため、問題なし。
取り扱いが簡単なため、普通に写真、イラストを印刷する限りは、不満はない。

色が若干異なるが、私の使用条件ではそれほど正確なカラーマッチングは必要ない。
調整で変えることが出来る可能性もある。

■ 売却

2015年1月

使用しなくなったため、ヤフオク!で売却する。
その場でプリントを得ることが必要になる状況がなく、外注すれば中1日で受け取れ、画質もよい。

用紙、インクリボンカートリッジは付けなかった。

開始時の価格:1000円
売値:1000円

3週目でやっと入札が入り、落札される。

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