■ 工具、部品
必要な工具、部品:10mm レンチ、プッシュリベット(クリップピン、内張りクリップ)11個
あった方がよい道具:マイナスドライバー、ラジオペンチ、内張剥がし、養生テープ
取り外す必要のあるボルトの大きさはすべて10mm。レンチはラチェットレンチの方が取り外しやすい。ラチェットは取手が短いものでも十分であった。短い方がボルトの取り外しが狭い場所が多いため、有利かもしれない。
プッシュリベットは一度取り外すと、再び使用できない場合が多いため、多めにあったほうが良い。
■ 手順
ヘッドライトを外すには、バンパーを外す必要がある。
そのため、バンパーを最初に外す。ある程度、バンパーと車体に隙間ができれば、ライトを外せないことはない。

のマークは、私がハマって時間をかかった作業。
(1)、バッテリーのマイナス端子を取る。
バンパーに衝突センサーが取り付いており、バンパーを外す際にセンサーが反応しないように、車体の電源を切っておく。
バッテリーを外すと、以下の設定が初期設定に戻るため、外す前に記録や準備をしておく。
オドメーター(走行距離の記録)、窓の停止位置、社内時計。
窓も操作できなくなるため、気温が高い時はあらかじめ窓を開けておく。
(2)、バンパーを外す。
A、車体とライトの端に養生テープで保護する。
特に初めて取り外す場合は、試行錯誤してボディに傷を作ってしまうことが多いため、保護のため養生テープを車体とライトに貼っておく。
B、クリップ、ボルトを外す。
外すクリップやボルトは、以下の通り。
・ボンネットの中(バンパーの上)クリップ7箇所
・タイヤハウスの中、ボルト左右1箇所づつ
プラスチックの部品がかぶっているため、内張はがしなどで隙間を作る。

・バンパー下 ボルト10箇所
普通に停車した状態では、地面とバンパーの隙間があまりないため、作業前にはボルトの取り外しが難しいと考えていたが、特に車高をあげなくても問題なかった。
ただし、ボルトが取り付いている場所は見えないため、ボルトのある場所を手で探りながら外していく。
C、車体からバンパーを外す。
ライト横の隙間をバンパーを上に持ち上げながら、前に持っていくと外れる。
左右、行う。無理矢理、前に引っ張ると、バンパーの取り付け部分が破損する(した)。
D、バンパーから電装部品を取り外す。
バンパーの内側に、真ん中1つと、左右の下側に一個づつハーネスで繋がって取り付いている。
真ん中1つの部品は、下側についている10mmボルト2本は外すと、分離できる。
左右の下側は、カプラーを外すと分離できる(らしい)。

カプラーをはずことができない場合は、部品を固定しているボルト2本を外すことでも、分離できる。
私はカプラーを取り外すことができず、部品ごと取り外した。カプラーは取り外すことができれば、取り付ける時にいくらか楽になると思う。
この電装部品を取り外さなくても、ヘッドライトの交換が可能な隙間はできるため、必ず取り外す必要はない。
実際、私は取り外さずにヘッドライトの交換を行った。ただし、その後バンパーの破損修繕が必要になったため、ヘッドライトの交換が終了した後、バンパーを外すことになった。
(3)、ライトを外す。
右と左で、取り付いている線が少し違う。
A、ボンネットの中のライト周りのゴム部品(ウェザーストリップ)は外す。
ライト横に小さいクリップが付いている。無くさないように外す。
完全に取り外す必要はなく、ライト周りが見えるようになれば作業できる。
B、タイヤカバーと車体に隙間を作る。

タイヤカバーと車体がクリップで固定されているため、そのクリップを外して、隙間を作る。
C、ライトを固定している4箇所のボルトを外す。
ライトの付け根にクリップ2つとボルトが1つ付いている。外す。
ライトの横、ボンネット中に、ボルト1つが付いている。外す。
ライトの横、外側に、ボルト1つが付いている。外す。
ライトの前、下側に、ボルト1つが付いている。外す。
D、カプラー、配線留め、ホースを外す。
左側のライトには、カプラー2つ、配線留め1つ、ホースの固定2本、配線固定部品(ボンネット内)が1つ付いている。
右側のライトには、カプラー2つ、配線留め1つが付いている。
ライトを少し前にずらし、車体とライトとの間に少し隙間を作る。
車体とライトの隙間からカプラーと配線留めを外す。
カプラーは力で無理矢理引っ張っても外れない。ロック解除部分を押しながら、外す。
配線留めは力で無理矢理引っ張っても外れない。取り付け側に爪がついているため、それを狭めて取り外す。
左側の配線留めは、左右方向に爪がついているため、ラジオペンチ等で掴むことで外れる。
右側の配線留めは、上下方向に爪がついているため、ラジオペンチが車体とライトの隙間に入らない。指の爪を使って、なんとか外すことができた。

使用されている配線留めを新しく手に入れることができれば、配線留めを切って外した方が良いかもしれない。
(4)、バラスト、配線ハーネス(スモールランプ、ウインカーランプ、バーナー)を交換する。
新しく入手したライトには、バラスト、スモールランプ、ウインカーランプなどがついていなかったため、古い方から外して取り付ける。
A、バラストを外す。

プラスチックの部品を外して、ねじ4個を外して、コネクタとハーネスを押さえている金具を外す。
バラストについているコードがランプ側についてあり、ランプユニットの中を通して、取り出す。
ランプユニットの中は狭く、コードが通しにくい。

ランプの上側についている黒いコネクタをいったん外してから、取り回した方がやりやすい。
B、スモールランプ、ウインカーランプなどが接続されたハーネスを取る。
スモールランプ、ウインカーランプはひねるとすぐ外れる。
ランプユニットに付いているコネクタは、爪で固定されているため、マイナスドライバー等で隙間を作って取り外す。
(5)、取り付け。
取り付けとは、逆の手順で取り付けていく。
すべて取り付けたあと、メインのライト、スモールライト、ウインカーの動作確認を行う。