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■ フェアレディZ Z34 ライト交換 ■

Z34 ヘッドライト
フェアレディZ (Fairlady Z34) バージョンST 2009年式

■ 概要

ライトのクリアー部分の劣化がひどくなった。
毎年、カーキーパーやオートバックスでヘッドライトのクリーニングを依頼していたが、もう黄ばみや内部のヒビをなくすことができない。
そのため、新しいヘッドライトを購入し、交換することとした。
その過程をまとめる。

■ ヘッドライトの購入

■ 購入条件

以前ディーラーで新品を購入、交換する値段を尋ねたところ、20万円近く必要とのこと。
そのため、中古品を購入し、自分で取り付けることとした。

ヤフオク!では3万円から10万円の値段で出品されている。写真のみでは状態が分かりにくい。
その中で、ライトユニットのみで出品されていた7万円台のものを選んだ。

■ 購入品

Z34 ヘッドライト
届いた箱を見ると、何回も発送を行ったような日産純正部品の箱だった。

Z34 ヘッドライト
上がこれまで付いていたヘッドライト。下側が購入したヘッドライト。

商品の状態は、黄ばみはない。内部にひび割れが若干ある。4、5年使用されたもののようだ。

■ 取り外し、取り付け

Z34 ヘッドライト

■ 工具、部品

必要な工具、部品:10mm レンチ、プッシュリベット(クリップピン、内張りクリップ)11個
あった方がよい道具:マイナスドライバー、ラジオペンチ、内張剥がし、養生テープ

取り外す必要のあるボルトの大きさはすべて10mm。レンチはラチェットレンチの方が取り外しやすい。ラチェットは取手が短いものでも十分であった。短い方がボルトの取り外しが狭い場所が多いため、有利かもしれない。
プッシュリベットは一度取り外すと、再び使用できない場合が多いため、多めにあったほうが良い。

■ 手順

ヘッドライトを外すには、バンパーを外す必要がある。
そのため、バンパーを最初に外す。ある程度、バンパーと車体に隙間ができれば、ライトを外せないことはない。
注意マークのマークは、私がハマって時間をかかった作業。

(1)、バッテリーのマイナス端子を取る。

バンパーに衝突センサーが取り付いており、バンパーを外す際にセンサーが反応しないように、車体の電源を切っておく。
バッテリーを外すと、以下の設定が初期設定に戻るため、外す前に記録や準備をしておく。

オドメーター(走行距離の記録)、窓の停止位置、社内時計。

窓も操作できなくなるため、気温が高い時はあらかじめ窓を開けておく。

(2)、バンパーを外す。

A、車体とライトの端に養生テープで保護する。

特に初めて取り外す場合は、試行錯誤してボディに傷を作ってしまうことが多いため、保護のため養生テープを車体とライトに貼っておく。

B、クリップ、ボルトを外す。

外すクリップやボルトは、以下の通り。

・ボンネットの中(バンパーの上)クリップ7箇所
・タイヤハウスの中、ボルト左右1箇所づつ
プラスチックの部品がかぶっているため、内張はがしなどで隙間を作る。
Z34 ヘッドライト
・バンパー下 ボルト10箇所

普通に停車した状態では、地面とバンパーの隙間があまりないため、作業前にはボルトの取り外しが難しいと考えていたが、特に車高をあげなくても問題なかった。
ただし、ボルトが取り付いている場所は見えないため、ボルトのある場所を手で探りながら外していく。

C、車体からバンパーを外す。

ライト横の隙間をバンパーを上に持ち上げながら、前に持っていくと外れる。
左右、行う。無理矢理、前に引っ張ると、バンパーの取り付け部分が破損する(した)。

D、バンパーから電装部品を取り外す。

バンパーの内側に、真ん中1つと、左右の下側に一個づつハーネスで繋がって取り付いている。

真ん中1つの部品は、下側についている10mmボルト2本は外すと、分離できる。

左右の下側は、カプラーを外すと分離できる(らしい)。注意マーク
カプラーをはずことができない場合は、部品を固定しているボルト2本を外すことでも、分離できる。
私はカプラーを取り外すことができず、部品ごと取り外した。カプラーは取り外すことができれば、取り付ける時にいくらか楽になると思う。

この電装部品を取り外さなくても、ヘッドライトの交換が可能な隙間はできるため、必ず取り外す必要はない。
実際、私は取り外さずにヘッドライトの交換を行った。ただし、その後バンパーの破損修繕が必要になったため、ヘッドライトの交換が終了した後、バンパーを外すことになった。

(3)、ライトを外す。

右と左で、取り付いている線が少し違う。

A、ボンネットの中のライト周りのゴム部品(ウェザーストリップ)は外す。

ライト横に小さいクリップが付いている。無くさないように外す。
完全に取り外す必要はなく、ライト周りが見えるようになれば作業できる。

B、タイヤカバーと車体に隙間を作る。
Z34 ヘッドライト
タイヤカバーと車体がクリップで固定されているため、そのクリップを外して、隙間を作る。

C、ライトを固定している4箇所のボルトを外す。

ライトの付け根にクリップ2つとボルトが1つ付いている。外す。
ライトの横、ボンネット中に、ボルト1つが付いている。外す。
ライトの横、外側に、ボルト1つが付いている。外す。
ライトの前、下側に、ボルト1つが付いている。外す。

D、カプラー、配線留め、ホースを外す。

左側のライトには、カプラー2つ、配線留め1つ、ホースの固定2本、配線固定部品(ボンネット内)が1つ付いている。
右側のライトには、カプラー2つ、配線留め1つが付いている。

ライトを少し前にずらし、車体とライトとの間に少し隙間を作る。

車体とライトの隙間からカプラーと配線留めを外す。

カプラーは力で無理矢理引っ張っても外れない。ロック解除部分を押しながら、外す。
配線留めは力で無理矢理引っ張っても外れない。取り付け側に爪がついているため、それを狭めて取り外す。
左側の配線留めは、左右方向に爪がついているため、ラジオペンチ等で掴むことで外れる。
右側の配線留めは、上下方向に爪がついているため、ラジオペンチが車体とライトの隙間に入らない。指の爪を使って、なんとか外すことができた。注意マーク
使用されている配線留めを新しく手に入れることができれば、配線留めを切って外した方が良いかもしれない。

(4)、バラスト、配線ハーネス(スモールランプ、ウインカーランプ、バーナー)を交換する。

新しく入手したライトには、バラスト、スモールランプ、ウインカーランプなどがついていなかったため、古い方から外して取り付ける。

A、バラストを外す。
Z34 ヘッドライト
プラスチックの部品を外して、ねじ4個を外して、コネクタとハーネスを押さえている金具を外す。
バラストについているコードがランプ側についてあり、ランプユニットの中を通して、取り出す。
ランプユニットの中は狭く、コードが通しにくい。注意マーク
ランプの上側についている黒いコネクタをいったん外してから、取り回した方がやりやすい。

B、スモールランプ、ウインカーランプなどが接続されたハーネスを取る。
Z34 ヘッドライト

スモールランプ、ウインカーランプはひねるとすぐ外れる。
ランプユニットに付いているコネクタは、爪で固定されているため、マイナスドライバー等で隙間を作って取り外す。注意マーク
Z34 ヘッドライト

(5)、取り付け。

取り付けとは、逆の手順で取り付けていく。

すべて取り付けたあと、メインのライト、スモールライト、ウインカーの動作確認を行う。

■ 実際の作業

バンパーとヘッドライトの取り外しは、初めて行う。
交換の情報は、Z34の取り外し説明のDVDとWebから得た。
今回のヘッドライトの交換の時間は、AM11時から始めてPM7時までかかった。
今回のヘッドライト交換で、何カ所か車を破損させた。

(1)、バンパー取り外し

A、バンパーの取り外しで、力で前方向に引っ張ったところ、バンパーの取り付け用の爪を破損する。
Z34 ヘッドライト
ロック部分を破損。
Z34 ヘッドライト
反対側は、取り外し方法を学習したため、無傷。

そのまま、バンパーを取り付けたところ、車体とバンパーに隙間ができるようになった。
Z34 ヘッドライト


そのため、後日修正する。
バンパーを取り外し、部屋に持って帰り作業を行なった。 Z34 ヘッドライト
4畳半の部屋に、Zのバンパーを入れたところ。

100円ショップで購入したナイロン樹脂のフライ返しから切り出し、バンパーの破損箇所に合わせながら、形を成形し、瞬間接着剤とエポキシパテで取り付けた。
Z34 ヘッドライト
Z34 ヘッドライト
その後、取り付けたプラスチックが取れたため、何度か修正する。
最終的に反対側から型をとり、プラリペアでかけた部分を造形して作り直した。
バンパー取り付けロック
バンパー取り付け部品
バンパー取り付け部品

B、下側の10本のボルトのうち、1本が取り外しの時にバンパーと金具が取れて、空回りする。後で、修正する。
Z34 ヘッドライト
バンパー下の金具

C、カプラーの取り外しができす、結局カプラーは取り外しができなかった。

カプラーの取り外しは、とにかく悩む場合が多い。

(2)、ヘッドライト取り外し

A、もっとも時間がかかった工程は、ライトユニットからのハーネス固定端子の取り外し。
Z34 ヘッドライト

ハーネス固定端子は、コネクタの爪を狭めることで取り外すことができる。
取りついている箇所は作業できる隙間が狭く、端子がよく見えない。
ヘッドライト右側は、地面に横方向に爪があるため、ラジオペンチで爪を挟んで、分離することができる。
ヘッドライト左側は、縦方向に爪がついているため、ラジオペンチを入れる隙間がない。そのため、指の爪で押さえてなんとか取り外すことができた。

B、古いヘッドライトのボルトの取り外し部分の1つを破損させる。
Z34 ヘッドライト
ボルトの取り外し時に取り外しとは逆方向にレンチを回し続けたため、破損させた。ボルト部分を見ずに回したことがよくなかった。

(3)、バラスト取り外し。

A、バラストのコードの取り外しにも、時間がかかる。

取り外しの情報が見つからなかったため、試行錯誤しながら行った。
コードが内部で引っ掛かり、ライトユニットを分解しなければ取れないかと考えたが、なんとか分離することができた。

(4)、ライト、バンパーの取り付け。

取り付けは若干時間がかかったところもあったが、特に問題なし。
すべてを取り付け後、ライトの動作確認を行い、正常にすべてのライトが点灯した。

A、ライトの取り付け。

ライトの取り付けは、特に時間がかかった作業はなく、すんなり行うことができた。
車体から出ているカプラーとハーネス固定端子の取り付けを狭い隙間で行う必要があるが、取り付けは押し込むだけのため、取り外しより簡単にできる。

B、バンパーの取り付け。

バンパー内部に取り付いているセンサーの取り付けが、狭い隙間で行うことになるため、時間がかかった。
カプラーを取り外すことができれば、取り付ける時にいくらか楽になるのかもしれない。

バンパー下側のボルト10本のうち、もっとも左側の1本を取り付けることができなかった。今後、修正する予定。

■ 購入品

ヘッドライト交換のために、購入した商品をまとめる。

● ヘッドライト左右

購入:ヤフオク
落札価格:75000円(即決価格。送料:3700円)

これまで付いていたヘッドライトは、ヤフオクで売却する。

開始価格:9000円
落札価格:24000円(送料3916円、実際に支払った送料3820円)

破損部があったため、ヤフオクでは売れず自分で廃却処分にしなければならない可能性も予想していたが、考えていたより高い価格で落札された。

● プッシュリベット
Z34 ヘッドライト
品名:プッシュリベット クリップピン 内張りクリップ 純正品番 互換 01553-09321 MR328954 MQ500337 日産 三菱系
購入店:BLOOM ヤフーショッピング店(通販)
値段:1000円(50個入り)

いくらか前回購入したクリップを持っていたが、足りなくなり購入する。一度、取り外すと使用できない場合が多いため、多めに持っていた方が良い。

● マスキング用テープ

品名:手で切れてあとからはがせる便利テープ
購入店:ホームセンターコーナン
値段:437円

車体のマスキング用にテープを購入する。店には、他に200円くらいの養生テープがあったが、手で切れて使いやすくこちらを選んでよかった。

■ 反省会

交換には時間がかかるとは考えていたが、予想どおり時間を要した。
今回はGWの休みに作業できたためよかったが、通常の土日休みだけの作業では、いろいろと難しかったかもしれない。
たいだいの手順が確認できたため、再度行う場合は少ない時間で済ませる事が出来るはず。

Webで他の車の情報を見ていると、ライトの交換を行った後に光軸を合わせる作業が出ている。
交換後にライトの当たり方を確認するが、特に問題ない。ライトユニットに光軸を調整するような部品もなかったため、Zでは光軸の調整は必要ないのかもしれない。

今回、ヤフオクで購入した新品ではないため、若干劣化はあるが、黄ばみがないため見た目は満足いくようになった。
7万5千円の出費が妥当だったのか、もう少し様子を見る必要がある。

追記: 1年経つと、黄ばみ始める。透明に保つのは、年一回の自動車用品販売店でのヘッドライトのクリーニングは必要かもしれない。

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